空き家を売却する際の注意点とは？売却の流れも紹介します！

2023/01/11

所有している空き家は売却や解体などをして早めに処分したいですよね。
しかし、空き家を売却する際の注意点がいくつかあります。
早く処分しようと焦って自己判断で売却や解体を実行すると、後に損害を被る場合もあります。
そこで今回は、空き家の売却を検討されている方に向けて、空き家を売却する際の注意点について紹介します。

□空き家を売却する際の注意点

以下では、空き家を売却する際の注意点についていくつかご紹介します。

＊自己判断での空き家の解体を避ける

老朽化の進んでいる空き家は、解体して更地にした方が需要があります。
しかし、自己判断で空き家を解体すると売却に失敗する可能性があります。
空き家のある地域や空き家自体の状態によっては解体しない方が需要があるため、まず不動産会社に相談するようにしましょう。

また、解体費用は近隣との距離や地域によって変わります。
空き家の立地条件によっては費用が高額になる場合もあるため、自己判断での解体は避けましょう。

＊契約不適合責任でペナルティを受ける可能性がある

空き家は何年も前に建てられたものであることが多いため、売却後の契約不適合の責任を問われないように十分に注意してください。
建物が古いほど、シロアリ被害や雨漏りなどの欠陥が発覚する可能性が高く、住宅購入後にこれらの欠陥が発見された場合、買い手は売り手に損害賠償を請求したり、契約解除を求めたりできます。

契約不適合責任では、欠陥があることを故意に伝えていない場合に限らず、知らなかった場合でも責任を問われます。
そのため、空き家を売却する際はホームインスペクションといったサービスで空き家の状態をあらかじめ確認しておくことが必要です。

□空き家売却の流れ

まず、査定を受けます。
どの方法が一番高く空き家を売却できるかは、建物の状態や土地の状態などで決まります。
そのため、リフォームしたり解体する前に不動産売買のプロに見てもらう必要があります。

査定を受けて空き家の売却方法を決めたら、媒介契約を結びます。
媒介契約は、不動産会社に売却をサポートしてもらう代わりに、空き家が無事売却できた際に仲介手数料を支払う契約です。
媒介契約には、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3つがあります。
それぞれ特徴が異なるため、自分に合った媒介契約を結びましょう。

媒介契約を結んだら、売り出しを開始します。
空き家を解体せずに売却する場合は、購入希望者の内覧への対応をする必要があります。
物件の内覧時の印象は後の売却成功につながるため、この時期までにある程度片付けをしておきましょう。

また、遠方にある空き家を売却する場合、内覧の度に訪れることが難しいため、あらかじめ不動産会社に空き家の鍵を預けておくのがおすすめです。

空き家の購入希望者が見つかれば、売買契約を結びます。
この契約を結ぶ前に、値下げや引渡し日の交渉を受ける場合もあります。
絶対に譲れない条件やラインを家族と話し合っておくと良いでしょう。

最後に、決済と引き渡しを行います。
売買契約時に決定した日に引き渡しを行います。
引き渡し日までには、空き家の荷物を撤去する必要があります。
また、引き渡しの際に必要な書類もあるため、不動産会社と相談した上で早めに準備しましょう。

□空き家にしておくリスクとデメリット

＊管理の手間や費用がかかる

水道管に水が流されないことによる配管内部の劣化や、換気がされないことによるカビの発生など、人が住まなくなった家は劣化が早まります。
そのため、空き家を定期的に訪れ、通水や換気をする必要があります。

しかし、このような管理には手間がかかる他、空き家が住んでいる場所から遠い場合は専門の会社に費用を払って管理してもらうことになります。
また、住んでいなくても所有していれば固定資産税がかかるため、注意が必要です。

＊資産価値が下がる

建物の価値は年月が経つにつれてだんだん下がります。
建物には耐用年数が設けられており、その年数を超えると価値がほとんど無くなってしまい、売却しても安い値段でしか売れないケースが多いです。
リノベーションやリフォームしても、その費用分を売却価格に上乗せすることも難しくなってしまいます。

また、建物の老朽化が進むと、建物を解体しなければいけなくなる場合もあります。
より高く売りたい場合は、早めに売却を実行しましょう。

＊トラブルのもとになる

空き家が遠方で手つかずの状態が続くと、家財が盗まれたり不審者が勝手に住み着くといった可能性が出てきます。
また、建物の老朽化によって台風や地震による倒壊の恐れが出るだけでなく、その倒壊によって近隣や通行人にも被害が及ぶ恐れがあります。
そのようなトラブルが発生した場合、責任を取るのは所有者になります。

このようなことから、将来的にも空き家を使う予定がない場合は、早めに売却することをおすすめします。